第43回日本アカデミー賞授賞式が2020年3月6日夜に開催され、各部門の受賞作品・受賞者が発表されました。
それらの中でも一番注目を集めたのが、新聞記者だったのではないでしょうか。
望月衣塑子氏による同名書籍を原案にされた「新聞記者」は、国家権力の闇に迫ろうとする新聞記者・吉岡、現政権に不都合なニュースをコントロールする任務を与えられたエリート官僚・杉原の姿を描いた政治サスペンスです。
青の帰り道やデイアンドナイトの監督をつとめた藤井道人氏が監督。
第43回日本アカデミー賞では、最優秀作品賞を受賞するとともに、主演の女優シム・ウンギョンさんが最優秀主演女優賞、主演の俳優松坂桃李さんが最優秀主演男優賞をそれぞれ受賞と3冠を達成しました。
早速映画を観てきましたので、レビューをしていこうと思います。
※本記事はネタバレを含みますので、鑑賞前の方は十分にご注意ください。
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作品概要
タイトル
新聞記者
監督・脚本
藤井道人
キャスト
シム・ウンギョン
松坂桃李
本田翼
岡山天音
郭智博
長田成哉
宮野陽名
予告
極秘情報が匿名のFAX
とある日突然として、東都新聞に、大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXで送られてきます。
そこから、事が動き出します。
主人公でもある新聞記者の吉岡エリカは、編集長から誰が送ってきたのか調査するよう命じられます。
そして、外務省から、内閣情報調査室に移動し、自身の仕事に疑問をもち始めている官僚・杉原。
二人、それぞれが疑問や懸念に思うことが、それぞれ違うのですが、蓋を開けて解明していくにつれて、点と点が線として繋がり、二人が出会います。
真相が明らかになる
線として繋がった二人が、更に動き出します。
そして、極秘情報として送られてきたFAXの真相が明らかに。
そのスクープ、国家を揺るがすような内容かつ自分たちの命もわからないような内容。
公開するかどうかを二人の決断が差し迫ります。
息詰まるラスト
是非、映画を観ていただいて、共感していただきたいのですが、ラストは本当に行きが詰まりそうになる終わり方でした。
いったいどういうことなのかと思わせられ、伝えたいメッセージが何千通り考えさせられます。
主人公の二人のなんとも言えない表情も、それらを掻き立てます。
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まとめ
新聞記者はおすすめの映画です。
東京新聞・社会部記者、望月衣塑子氏の同名ベストセラーを原案とした本作は、どストレートに、日本の政界の暗部、マスコミ事情に踏み込んでおり鬼気迫る内容。
主人公の吉岡に演じるするシム・ウンギョンさんは、『サニー 永遠の仲間たち』、『のだめカンタービレ~ネイルカンタービレ』、『怪しい彼女』などのヒット作に出演し、韓国国内でも人気の高い女優です。
エリート官僚である杉原を演じる松坂桃李さんは、『不能犯』、『娼年』、『パーフェクトワールド』と映画やドラマ俳優として活躍が著しく、官僚としての誇りとは裏腹に意に沿わぬ仕事を強いられる苦しみを繊細に演じています。
まさに、勇気ある社会派映画です。
是非、気になった方はチェックしてみてください。
Mashanworld-マシャンワールド-
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