昨今地震の発生率が高くなっており、気象庁のまとめによると、2018年一年間に国内で発生した震度1以上の地震は2179回、前年と比較し154回多いことがわかりました。このうち、震度5以上の地震は計11回。
2018年は、9月6日に北海道で発生した「北海道胆振東部地震」や、6月18日の大阪北部地震、4月の島根県西部地震など、各地で震度5を超える大地震が相次ぎました。
地震対策に必要なものは、地震後の避難に備えたラジオや懐中電灯などの防災グッズをまず思い浮かべますが、地震発生時にガラス破損、家具や家電が倒れないように転倒防止対策をしておくことも必要です。
ガラス破損による負傷
東京消防庁の調べによりますと、近年発生した大きな地震では、家具類の転倒や落下で割れたガラスによる負傷者が、全体の約3割~5割を占めているとのデータも出ています。
ガラス飛散防止フィルムでガラスが飛び散るのを防ぎましょう。
もしも、ガラスが飛散してしまったときのために、スリッパなどを用意しておくと良いです。
家具の配置の見直し
震度7が発生した地域では、住宅の全半壊をまぬがれたにもかかわらず、全体の約6割の部屋で家具が転倒、部屋全体に散乱したというデータがあります。
震度5の地震でも家具は揺れ、重い家具は倒れる危険性があります。
家具の転倒による怪我も多いので、家具の配置を見直しましょう。
- 背の高い家具の前では寝ず、家具の高さ以上の距離を取って寝る。
- 家具が倒れたら出入りができなくなるので、部屋などの出入り口には家具を置かない。
- 冷蔵庫は倒れることがあるので、通り道などを避けて配置。
転倒防止グッズ
家具の置き場所や置き方を変更し、安全空間を確保できたら、転倒防止グッズでさらに安全性を高めます。
転倒防止グッズには家具や家電の種類により、いくつかタイプがあります。
用途にあった転倒防止グッズで地震対策を行いましょう。
家具や家電を壁などに直接固定するタイプ
L字型金具
L字型の金具で直接家具と壁を固定するタイプ。
家具の心材と壁の桟(さん)をL字型金具で確実に固定します。
ストッパー式器具
家具の前方下部にストッパーを挟み家具を壁側に傾斜させるタイプです。
ベルト式器具/チェーン式器具
家具と壁のそれぞれにねじ止めをした金具や粘着シールをベルトやゴム、チェーンで結ぶ方法です。
L字型金具同様に、家具の心材と壁の桟(さん)をベルト式器具/チェーン式器具で確実に固定します。
ポール式器具/つっぱり棒
家具と天井との間に棒を突っ張らせて家具を固定します。
天井は家具を支えるだけの強度があると良いです。
ゴム/ジェル型器具
粘着性のあるジェル上のものを家具の底面にあることで転倒を防止するタイプです。
Mashanworld-マシャンワールド-
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